あごの痛みの見分け方

このページではあごの痛みの見分け方についてお話しします。


顎の痛みに限らず、問題には切り分けが必要です。
例えば...


  • 何もしなくても痛いのか
  • 顎を動かしたときに痛みが増すのか
  • 噛んだ時に痛いのか
  • 顎を誰かに動かされても痛いのか

このように切り分けていく必要があります。
分かりやすく言うと...


何もしなくても痛い+顎を動かしたときに痛みが増さないという場合は、 骨・軟骨・靭帯などには痛みに直結する問題がないと判断できます。 (間接的な問題がある可能性は残ります)


骨が折れていたら動かせば痛い。
軟骨が削れていたら動かせば痛い。
靭帯に問題があれば動かせば痛い。


分かりやすくするために、ざっくりと単純にお伝えしますが、 こういうことになります。


また、この咀嚼筋の緊張が強いと、その緊張は三叉神経を通して小脳、そして大脳へと伝達され、脳が緊張状態になります。
脳が緊張状態になると自律神経が乱れてしまい、不眠・めまい・頭痛など、様々な症状が出るのです。
また、緊張状態は更に筋肉を緊張させるため、食いしばりや歯ぎしりが更にひどくなるという悪循環が始まります。


では上記の場合、どこが悪いのでしょうか?


更何もしなくても痛い+顎を動かしたときに痛みが増さないという場合は、 神経への酸素不足による「痛覚神経の過敏による痛み」の可能性が高いです。


神経は酸素が不足すると過敏になります。 それが痛覚神経で起これば痛みとなって現れます。 (過敏が弱ければシビレとなって現れます)


私の臨床上では、4割ぐらいの顎関節症はこの痛みです。 では、なぜ神経が酸素不足になるのでしょうか。 それは、前回お話しした食いしばりとも関係してきます。


食いしばるということは、咀嚼筋(側頭筋・咬筋・内側翼突筋)が緊張しているということです。 筋肉が緊張すると、血管が圧迫され血液の流れが悪くなり、 酸素が届きにくくなり酸素不足が起こります。

また、顎関節症。食いしばりの影響でお伝えしました通り、 咀嚼筋の緊張が脳に伝わり脳が興奮します。
すると、自律神経の交感神経が働き、 血管を収縮させてしまいます。
そうすると、酸素が届きにくくなり酸素不足が起こります。


つまり、関節を調整するより前に筋肉の緊張を取ったり、 脳の興奮を抑えたりする施術が必要になります。


逆にいつもは痛くないけれど、ものを噛むときに痛むとします。 噛むという行為は、筋肉、靭帯、関節円盤、軟骨、下顎骨、上顎を使いますので、 これらのどこが問題なのかを切り分ける必要があります。


例えば、顎を他人に動かしてもらった場合、 筋肉は使いません。よって、顎を他人に動かしてもらって痛くない場合は、 筋肉に何かの問題があると考えられます。


その他にも、顎を「猪木のまね」のようにしたときに 痛みがあるかどうかのチェックをします。 この場合、軟骨や関節円盤に一番負担がかかりますので、 痛みがあればそこを疑います。


本来はもっと細かく診ていくのですが、 考え方としてはこのような感じになります。


これは顎に限ったことではないですが、 症状に対して「何が問題なのか」というのを きちんと理解してから施術することが重要です。


適当にやっていたら改善しちゃった!という場合、 なぜ改善したのかなどを追及していかないとなりません。 なぜなら、同じ顎関節症でも悪化させてしまう場合があるからです。


問題を明確にするのは、とても重要なのです。


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