2025年07月のメルマガ

原始反射が症状を作る理由 日本自律神経研究会 No.306

配信日:2025.07.16

こんにちは、日本自律神経研究会(JANA)の鈴木です。


今回は、質問がありましたので、原始反射が症状を作る理由をお伝えします。


うつ、不眠、息苦しさ、起立性のふらつき、感覚過敏…
こうした不調を抱えている方の多くに共通して見られる"神経パターン"があります。


それが「原始反射の残存」です。
原始反射とは、生まれたばかりの赤ちゃんに備わっている「生き延びるための"筋緊張パターン"」です。


これは本来、発達の過程で脳が成熟していくことで、抑制されて消えていくはずのものです。


● 安心できない脳が症状につながる


ところが、成長の途中で…


  • 母親や周囲の人との関係の中で安心を感じられない
  • 過度のストレスや不安定な環境にいる

といった体験があると、脳幹の筋緊張パターンが優位なまま、大脳皮質の発達が遅れることがあります。


その結果、
赤ちゃん時代の「筋緊張パターン=原始反射」が、大人になっても残ってしまうのです。 これが症状を作ってしまうのです。


たとえば…


  • モロー反射が残っていると、
    小さな刺激でビクッと反応しやすく、交感神経が過敏に。
    昼夜逆転やHSPにつながります。
  • 吸啜反射が残っていると、
    口や喉まわりに過緊張があり、息苦しさや感情のコントロールの難しさが現れます。
    過食などにもつながります。
  • TLR(緊張性迷路反射)が残っていると、
    体幹や首まわりの緊張が強く、起立性障害や集中困難を引き起こします。

これらの緊張は安心できない脳がもとにあり、無駄にエネルギーを使うことで通常の生活でさえ困難になるほど疲労し、それが症状に繋がります。


何か大きな出来事があったから症状が出るのではなく、「安心できない脳」のため症状ができるのです。


つまり…
このような原始反射と神経系の誤作動を見抜き、適切に調整することができれば、安心した脳となり、今まで「治らない」「仕方ない」と思っていた不調にも、対応できるようになります。
興味のある方は下記ページをご覧ください。


締切迫る 7/23(水)まで

『原始反射×神経学 実践セミナー』

第1回:生命維持系統へのアプローチ

〜 起立性低血圧・昼夜逆転・HSP 〜

▼セミナー詳細・お申込みはこちらです。


日本自律神経研究会 代表 鈴木直人


原始反射×神経学は3回シリーズを予定 日本自律神経研究会 No.305

配信日:2025.07.07

こんにちは、日本自律神経研究会(JANA)の鈴木です。


以前に起立性調節障害・昼夜逆転・HSPへの対応として『原始反射×神経学 実践セミナー』の告知メルマガをお送りしましたが、3回シリーズでお送りできたらと思っています。


● 原始反射は"3つの神経系統"で整理する


臨床であつかう様々な症状には、その背景に「どの神経階層の原始反射が関与しているか」を見極める視点があると効果的なアプローチができます。


そこで本セミナーでは、原始反射を以下の3系統に分類し、それぞれを深く学びます。

  1. 生命維持系統
  2. 姿勢運動系統
  3. 社会適応系統

この順番で学ぶことで、神経構造の理解が飛躍的に深まり、施術の効果が高まります。


原始反射×神経学 実践セミナー
with ポリヴェイガル理論

● 第1回セミナー 生命維持系統 7/30 


テーマ:

起立性低血圧・昼夜逆転・不眠・HSP・うつ・自律神経など
「摂取障害」も新たに加える予定です。


扱う反射:

  1. モロー反射
  2. 吸啜反射
  3. TLR(緊張性迷路反射)など
  • 安心できない脳の神経構造とは?
  • 予測可能性の構築とは?
  • モロー反射がもたらす過緊張の神経メカニズムとは?
  • 吸啜反射と愛着・情緒不安定の関係は?

脳幹・迷走神経・ポリヴェーガル理論の視点から「生命維持の神経系統」を体系的に扱い、そのアプローチ法をお教えします。
この第1回は、3回シリーズの土台として最も重要な回です。


● 第2回セミナー 姿勢運動系統 10/29 


テーマ:

慢性痛・ふらつき・疲れやすさ・姿勢不良・転倒・ケガのしやすさ


扱う反射:

  1. ATNR(非対称性緊張性頚反射)
  2. STNR(対称性緊張性頚反射)
  3. TLR(緊張性迷路反射)
  4. PSR(陽性支持反射)など

小脳・前庭感覚・固有感覚・眼球運動など運動系神経回路における原始反射の残存が、なぜ慢性痛や左右差やケガの頻発につながるのかを解説し、そのアプローチ法をお教えします。


  • なぜ、痛みが治らないのか?
  • なぜ、右(左)側ばかりケガをするのか?
  • なぜ、めまいが治らないのか?

これらの原因となる神経構造まで見抜けるようになります。


● 第3回セミナー 社会適応系統 2026年1/28 


テーマ:

適応障害・対人緊張・集中困難・会話困難・社会的不適応


扱う反射:

  1. 恐怖麻痺反射
  2. 探索・吸啜反射
  3. ギャラン反射
  4. ペレーズ反射
  5. 把握反射
  6. STNRなど

"ただの性格"と見られがちな社会的なぎこちなさの背後に、どのような神経発達のエラーや統合不全があるのかを明確にし、社会神経系・報酬系・前頭前野への神経的アプローチを学びます。


● この3回シリーズにすることで


  • 原始反射と神経構造の関係を階層的・系統的に理解できる
  • 「なぜこの症状が出るのか?」を神経階層から説明できる
  • アプローチの優先順位が明確になることで、施術の選択肢が整理される

以前の『原始反射コース』を受講された方にも、より進化した神経学的視点と実践的な施術手順としてお役立ていただける内容です。


▼セミナー詳細・申込みはこちら


日本自律神経研究会 代表 鈴木直人


締切1週間前。めまいセミナー大阪 日本自律神経研究会 No.304

配信日:2025.07.02

こんにちは、日本自律神経研究会(JANA)の鈴木です。
いつもご覧いただきありがとうございます。


いよいよ、めまいに特化した専門家向けセミナー
『カンや経験に頼らない めまいの治し方』
の申し込み締め切りまで、残り1週間となりました。


・「目」からくるめまいの見極め方
・前庭・眼球運動の連携と治療ポイント
・実践的なアプローチで患者さんのQOLを高める技術


これらを1日で体系的に学べる貴重な機会です。
今後しばらく開催予定がありませんので、ぜひこの機会を逃さずご参加ください。


▼申し込み締め切り
2025年7月9日(水)まで


▼詳細・お申込みはこちら
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。


日本自律神経研究会 代表 鈴木直人




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